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マズローの欲求階層理論 ノート [組織論]

古典的なモチベーション理論の1つに「マズローの欲求階層理論」があります。このモチベーション理論はいろいろなところで引用されまくっていますよね。実際かなり説得力がある理論ですし、私も個人的に好きなのでノートしておきたいと思います。

欲求階層理論は心理学者のマズロー[A.Maslow]が提唱しました。この理論は大きく2つの仮説から成り立っています。

1つは人間行動を欲求の満足化行動と仮定していることです。マズローは自らの臨床経験に基づいて、①生理学的欲求、②安全欲求、③所属および愛の欲求、④承認欲求、⑤自己実現欲求、という5つの欲求次元を人間が持っていると考えました。

これらの欲求次元の中で満足されていない欲求次元があると、その人間の内部には一種の緊張が生まれ、人間はこの緊張を解消しようとして行動を起こすと考えます。そして、ある行動によって緊張が解消されていしまうと、不満足であった欲求次元は満足されて、もはや行動の動機付けにはならないと仮定されています。

もう1つの過程は、それぞれの欲求が同等のものではなく、優劣によって階層づけられている点です。ここがマズローの欲求階層理論の1番面白いところです。

ある低次元欲求が満たされると、次の高次元欲求が発生すると考えます。例えば、食べるものに満足し、住む家や着る服を確保した人間は、次に集団に混ざりたいという欲求が生まれます。

これってけっこう自分で考えてみても当てはまりますし、説得力があるんですよね。ただマズローの欲求階層理論の弱点は、何ら裏付けがないことです。そもそも科学的に裏付けしづらいことですが、そういう裏付けが全くないのが弱点ですね。

ミクロ組織論の中心はモチベーション理論 [組織論]

経営学において企業を1つの組織として分析するのが「組織論」でした。そして、組織はメンバーによって構成されています。これらの個々のメンバーに焦点を当てるのがミクロ組織論です。

組織における個人行動を学ぶときに最も重要になるのが、「モチベーション理論」です。モチベーション[motivation]とは動機づけを意味し、一般に「目標達成のための高レベルの努力を行おうとする個人の意思」と定義されます。

この定義に含まれる目標には、個人の目標と組織の目標が含まれています。仮にその両者が一致していると、高いモチベーションを発揮し、高い個人の満足にもつながり、組織の成果にもつながります。

個人レベルのモチベーション理論で代表的なものには、「欲求階層理論」「X理論‐Y理論」「動機づけ衛生理論」、さらに「IRG理論」「マクレランドの欲求理論」「公平理論」「期待理論」などがあります。

これらの1つ1つはこれから個別に勉強していきたいと思います。経営学の面白いところの1つは、学んだことを直接活かせそうなところですね。モチベーション理論は自分でやる気を出したいときにちょっと思い出すとヒントが得られそうな気がします。

組織的の企業‐経営学の企業に対する接近方法① [組織論]

経営学の対象である企業は、組織の1つです。ここでは簡潔に、組織とは意識的に調整された複数の人間の活動の集合体と定義しておきます。組織は一定の境界を持ち、共通目標の遂行を目指します。企業以外にも、政府や教会、軍隊、NPOなども組織です。

さきほど簡潔に組織を定義しましたが、もう少し細かく定義すると次の4点が重要です。

1.組織には複数の人間が含まれる
2.組織は意識的に調整された複数の人間の活動の集合体である
3.組織にはそれを構成するメンバーがいる
4.組織には一定の目標・目的が存在する

①はわかりやすいですね。たった1人では組織と呼ぶことがないのは、一般的にも普通です。②についてはちょっとノートしておきます。「意識的に」というが重要で、「無意識的な複数の人間の活動の集合体」は組織ではないということです。例えば、「日本人男性」というには約6500万人いますが、組織ではありません。意識的に調整されたわけではないからです。

③は①と似ていますが、ちょっと違います。構成員と日構成員を区別するための定義ですね。また、④も大事です。無目的に集まった人間の集まりは組織とは言いません。例えば、街中の噴水近くにいる人を10人集めても組織とは言いません。無差別に集めたグループです。

こうして定義された組織として企業を分析するのが、経営学の中でも組織論です。
タグ:組織

まずは学ぶ対象を明確に!‐経営学とは何か‐ [経営学]

そもそも経営学とは何かを知らなければ、効率よく勉強することはできません。経営学とは何でしょうか??

入門的テキストのいくつかによれば、経営学とは企業を対象とする学問です。また、主に日本で学ばれている経営学は、アメリカのビジネススクールのカリキュラムでいうと、「戦略論」「組織論」といったいくつかの領域を束ねた学問分野になります。

さきほど経営学とは企業を対象とする学問と書きました。そして、企業は経済の中心主体の1つです。他の主体には政府、消費者などがありますが、やはり企業はその中でも研究しがいのある対象でしょう。

一般に「●●学」と呼ばれている学問は大きく2種類に分かれます。1つは「ディシプリン」、そしてもう1つは「領域」です。

前者は特定の限られた変数群と一定の枠組みとを用いて、対象世界に接近する学問です。それに対して、後者は、変数群や理論的枠組みは固定せず、むしろ特定の対象世界に対して接近する学問です。

<自分ノート>
「ディシプリン」の代表は経済学。経済に対する一定の理論や公式のようなものがあり、様々な経済を分析する。政府、企業2社、消費者2の経済であったり、無政府型の経済であったり。

「領域」の代表は経営学。手法は問わず、企業という対象を分析する。他にも教育学や宗教学も領域の代表。
タグ:経営学

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